基本情報
- 名前:安藤 瑠美(あんどう るみ)
- 生年月日:1985年
- 出身地:岡山県
- 職業:写真家、レタッチャー
- 学歴:東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業
- 所属:フリーランス
- SNS:
- 公式サイト:http://rumiando.com/
- Instagram:https://www.instagram.com/andytrowa/
代表作
- 『TOKYO NUDE』(2020年、Toka Publishing House)
- 『DREAM ISLANDS』(発表年不明)
安藤瑠美さんは、1985年岡山県生まれの写真家・レタッチャーです。2010年に東京藝術大学美術学部先端芸術表現科を卒業後、2015年にアマナグループの株式会社アンに入社。その後、2021年に独立し、フリーランスとして活動を続けています。
代表作である『TOKYO NUDE』は、「虚構の東京を写真で作る」というコンセプトのもと、街のノイズをレタッチによって消し去り、都市を裸の状態へと変換するシリーズです。この作品では、広告看板の文字やビルの窓、室外機など、人間が生活することで装飾された視覚情報を可能な限り除去し、色彩や配色を変えることで、虚構の風景を生み出しています。その結果、どこか違和感を覚える東京のビル群が表現され、高度なレタッチ技術によって作り出された街並みは、心地よさと違和感が混在し、まるでパラレルワールドに迷い込んだかのような感覚を観る者に与えます。
また、『DREAM ISLANDS』というシリーズでは、東京の「夢の島」とその近隣にあるごみ処理施設を撮影。長い年月をかけて自然と人工物が混ざり合い、独特の風景を形成している様子を捉えています。詩的な写真は、現実と夢の狭間にある風景を彷彿とさせます。
2023年には、東京とソウルの風景をミックスして生み出される新しい虚構の世界をテーマにした個展「Imaginary city」を中目黒のBINで開催。この展示では、「TOKYO NUDE」シリーズの新作として、東京とソウルで撮影された作品約10点が展示されました。東京とソウル、二つの都市の風景が重なり合い生まれた作品に共通するのは、作家が風景に対しノスタルジーを感じた瞬間にシャッターを切ったことです。レタッチされ静かに佇む都市の姿からは、排除された社会性やそこにいた人間の存在を想像することができます。
SNSでは、Instagram(https://www.instagram.com/andytrowa/)を通じて作品や活動情報を発信しています。また、公式サイト(http://rumiando.com/)でも作品やプロフィールを公開しています。
安藤瑠美さんは、独自の視点と高度なレタッチ技術を駆使し、現実と虚構の狭間にある都市風景を表現する写真家として、今後の活躍が期待されています。
作品リスト: 安藤瑠美